ハンス アスペルガー。 自閉症の歴史

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p115 ハンス・アスペルガーは、今日で言うところの特別支援教育の概念を先取りしていて、病棟の子どもたちに適した教育、「アブノーマルな」子どもたちのユニークな才能を伸ばしていくための教育を日々模索していました。 ASの子供達が、興味のある事柄について非常に詳細に語る能力を持っていることから、彼らを「小さなたち」と呼んだ。 自閉スペクトラム症は今もって医学的には個性ではなく発達「障害」 神経発達症 のひとつとされていますし、現代社会の大部分の人も、やはりそういったネガティブなイメージを抱いているからです。 そこには、かつてウィーンの療育ステーションにいたスタッフが働いていた。 CRN所長、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授。 自閉スペクトラム症はひとつの個性であり、多数派の定型発達者とは異なる特徴をもつ少数民族にすぎず、見方によっては優れた才能ともなるのだ、という考え方は、テンプル・グランディンやドナ・ウィリアムズといった当事者たちの自伝を通して徐々に認知されてきました。 しかし比較的「新しい」アスペルガー症候群という名前は、いずれ消えゆく運命にあります。 この後の重大発見の報告はすべて、「セレンディピティ 偶然の発見 」だったと言い出すようになっていく。
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