時 透 無 一郎 小説。 『鬼滅の刃』剣の天才・時透無一郎が証明した“血の繋がりよりも大事なもの” |Real Sound|リアルサウンド ブック

**** 元霞柱兼この屋敷の女主人である有明は苛立っていた。 後ろからのそのそと巨体を揺らし近寄ってくる鬼を、キッと睨みつけた。 訳を聞くと近くで任務が終わり の様子を見に来たら寝ていたので一緒に寝たそうだ。 もしも誰かに知られていたら、異能を持った化け物として疎まれ殺されていたか、神稚児モドキとして祀り上げられ死ぬまで軟禁されるか、はたまた意見の別れた村民同士で争いが起こっていたかもしれません。 上手く身体を捻って避ける。 山を下りてようやく見慣れた道に出るまで、ずっと黙っていた。 その為に 「自分の信じた道を進めば失った記憶は必ず戻る、心配いらない」と励ましてくれた産屋敷の存在とその言葉を心の支えにしており、彼が認めてくれた柱としてその責務を果たすという意思がとても強い。 世の中、そう言う奴から死んでいく。 川は氾濫し近隣の村の田畑は全滅したが、この村の作物だけは無事で、村人が飢えることは無かった。
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